7月16日、Emojipediaは新たに適用される予定の新作絵文字の最終ドラフトを公開した。公開された新作絵文字は今年9月に正式リリースの予定で、今後目にする機会や使用する人も多くなるだろう。
追加された絵文字には、昨今の社会情勢を踏まえ、指でハートを作る様子を表す絵文字や、握手などの体のパーツが用いられている絵文字は、肌の色のバリエーションも豊富にラインナップされている。その他、バッテリーが少ないことを表す絵文字、敬礼、サンゴや松葉杖、レントゲン写真を表すものなど、様々なジャンルの絵文字が追加予定だが、中でも話題になっているのは妊娠した男性の絵文字だ。
この「妊娠男性」の絵文字は、口元にひげを生やした男性の横向き姿が表されており、にこやかな表情で手を添えた腹部は妊娠中の女性のように大きく膨らんでいる。髪型、ひげと、服の色違いで2パターンあり、それぞれ肌の色が6種類用意されているため、男性の妊婦姿の絵文字が12種類追加されることとなる。
昨今リリースされる絵文字は誰もが使うことを想定し、前述したように人種問題やLGBTなどに配慮したものが多く見受けられるが、男性の妊娠姿の絵文字の登場にはさすがのユーザーからも《ぽっちゃり男性かと思った》《絵文字の配慮が進みすぎてやばい》とつっこみの声もきかれるが、当事者と思われるユーザーからは《未来で男性も妊娠する可能性を感じることができて嬉しい》《男性に性転換した元女性のトランスジェンダーだと思えば、見た目男性の妊婦さんが絵文字になるのは全然ある話。良い多様性の現れだ》と称賛する声も聞かれている。
「外見が男性で妊娠するわけがない」と思っているのは時代遅れなのだ。世界では日に日にジェンダーフリーな思想が浸透していると絵文字から考えさせられる。
(浜野ふみ)