中国でBTSの次はBLが標的?世界の反発を呼びそうな規制強化の暴挙

 中国共産党の中央宣伝部は9月8日、オンラインゲームの企業に対して「誤った価値観や違法な内容を含むコンテンツ」を厳しく禁じるよう指示。その中で、男性同士の同性愛を描いたボーイズラブ(BL)を「不良文化」と厳しく批判し、問題を放置している企業には厳しく対処すると警告した。

「中国当局はIT企業への締め付けや教育分野への規制を強めており、18歳未満がオンラインゲームを遊べるのは金、土、日、祝日の午後8時~9時の1時間のみに制限、中国版SNSのウェイボーについても『非理性的な応援が見られる』としてBTSやBLACKPINK、EXOなどの韓国アイドルグループのファンアカウント22個を停止。さらには中国の芸能界に対しても『男らしくないアイドル』が出演する番組の中止を求めるなどの措置をとっており、《今度はBLか…》と中国国内でも落胆の声が相次いでいるのです」(中国事情に詳しいライター)

 中国ではBLのことを「耽美」や「ブロマンス(ブラザーとロマンスを足した造語)」などと呼び、非常に人気の強いコンテンツとなっている。オンラインBL小説「魔道祖師」はアニメ化やドラマ化され、中国のみならずアジア各国で人気となっていて、オンラインBL小説をドラマ化する権利が4000万元(約6億8000万円)になったこともあるなど、ブームが過熱していた。

「世界中で多様性を受け入れていこうという運動が活発になる中で、中国の禁BLはLGBTに国家として反対しているという宣言にも受け取られかねず、各国から反発が起こることも予想されます。また、今回のBL規制は若者に男らしさを植え付ける目的があるとも言われますが、中国のBLファンの約90%は女性とも見られ、果たして意味があるのかどうか…。ともかく相次ぐ規制により、中国国内の若者の間で相当な不満が溜まってきているようです」(前出・中国事情に詳しいライター)

 こうした抑え込みがどこまで通じるのか。

(小林洋三)

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