石原さとみといえば、深田恭子や綾瀬はるかと並び称される〝ホリプロ3大女優〟の1人。4月14日にスタートしたドラマ「恋はDeepに」(日本テレビ系)では俳優の綾野剛とW主演を務め、ホリプロの看板女優として存在感を示している。
しかし、2018年放送の「高嶺の花」(日本テレビ系)、19年放送の「Heaven?〜ご苦楽レストラン〜」(TBS系)、20年放送の「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)と、ここ最近の主演ドラマの視聴率は2桁割れ。「恋はDeepに」の数字次第では、主演女優としての石原の立場は危うくなってくる。
ドラマの「主演」では厳しい現実が待ち受けているかもしれないが、撮影の裏では石原は「名脇役」を演じていた。
石原は19年7月、都内で行われた「Heaven?〜ご苦楽レストラン〜」の制作発表記者会見に、ほかの共演者らと出席。その席で福士蒼汰は、石原が楽屋でお米を炊いておにぎりを配っているというエピソードを披露した。当初は段田安則の食事を見かねて、おにぎりを渡したところ、勝村政信が自分もほしいとリクエスト。結局、石原はみんなに配ることになったという。主演女優でありながら、裏では出演者におにぎりを握って配っていた。
「16年12月配信の『AERA dot.』では、在京キー局ディレクターが石原のエピソードを紹介しました。それによると番組の収録中、ADが水をこぼしたそうです。ほかの共演者は無視していましたが、石原だけは『大丈夫?』と声をかけたといいます。共演者やスタッフ、誰にでも気を配ることができるのが石原の魅力でしょう」(芸能記者)
数字は苦しくても、石原が主演女優として引く手あまたな理由は、こういうところにもあるのかもしれない。
(石田英明)