「すでにお台場の湾岸スタジオでは7月の放送に向けて『アンサング・シンデレラ』の収録が再開されています。入り口のゲートでは入場者全員の検温を徹底し、各所に消毒液が配備されています。現場では『医療ドラマからコロナ感染者を出したらシャレにならない』ということで常に厳戒態勢。主演の石原さとみさんも、収録前にスタジオ内を移動する際はフェイスシールドを着用していました。フェイスシールドには慣れた様子でしたが、コロナ禍のルールで差し入れが禁止になったので、どこか浮かない顔をしていましたね」(フジテレビ関係者)
新型コロナウイルスによる休業要請が全面解除されてもなお、徹底したコロナ対策を取るテレビ業界。その舞台裏では、コロナ前には決して見ることのなかった場面が展開されているという。
「視聴者のなかには《ソーシャルディスタンスを徹底しているのはカメラが回っている間だけ》だと思っている人も少なくありませんが、実際には休憩中にもコロナ対策は徹底されています。出演者が休憩中にはフェイスシールドを付けるという番組も珍しくありません。マスクだとメイクが崩れてしまうため、顔面に触れないフェイスシールドが重宝されているのです」(業界関係者)
その休憩中には通常、ディレクターや演出家といったスタッフが出演者と打ち合わせをするもの。それが最近ではテレビ局のスタジオ内であっても顔を合わせることなく、リモートで打ち合わせするというのだ。
「とにかく出演者とスタッフが接触しないように徹底。収録前のヘアメイクだけは避けようがないので消毒や手袋装着で対処していますが、いざスタジオに入ったらピンマイクの装着も出演者自身にやってもらうほど。フェイスシールドも普段なら本番直前でADなどのスタッフが受け取るものですが、いまは出演者が自分で所定の場所に置くところまでやってもらっています。そんな手間も慣れてしまえば『変に気を遣わなくて済む』とのことで、けっこうな大御所タレントであっても自分でスタスタとフェイスシールドを置きに行ってますよ」(前出・業界関係者)
あの大御所タレントが休憩中にはフェイスシールドを付けている…想像しただけでも愉快で不思議な光景かもしれない。
(北野大知)