コロナ禍で先行きの見えない不安が社会に蔓延する中、占いのニーズが高まっています。
占いは3つに大別できると言われています。【1】生年月日などから運命を読み解くもの、【2】手相のように、形として表れている事象をもとに鑑定するもの、【3】カードやくじといったアイテムを用いて、偶然から導かれた結果をもとに占うものです。
【3】の代表例に挙げられるのがタロット占い。これは大アルカナと小アルカナという計78枚のカードを用いた占いで、おおまかな流れとしては、カードを裏面にしてシャッフルし、選択したカードから過去や未来をリーディングします。
人や自分を占うのに免許は必要ありませんが、タロット占いの知識を効率よく学ぶうえでオススメしたいのが、今回ご紹介する「タロットカード士」。それでは例題を見てみましょう。
〈問1〉タロットはめくったカードの上下の向きによっても意味が変わってきます。カードの上下がひっくり返って出ることを【1】反位置、【2】下位置、【3】誤位置、【4】逆位置のうち何という?
〈問2〉56枚ある小アルカナのカードは大きく4つの種類(スート)に分かれますが、以下のうちその4つに当てはまらないものはどれ? 【1】剣、【2】聖杯、【3】塔、【4】杖
実際の問題は記述式などで出題され、受験形式は郵送による在宅試験となっています。例題の答えは〈問1〉が【4】、〈問2〉が【3】です。受験料とは別に費用はかかりますが、資格取得のための講座を受けることもできるので、初心者の方はここでノウハウを学んではいかがでしょうか。
冒頭でもお伝えしたように、占い業界には大きなビジネスチャンスが到来しています。ある占い師はコロナ禍にオンライン鑑定を始めたところ、新規客が殺到。月収が30万円から60万円にアップしたそうです。プロの鑑定料金の相場は30分で3000円ほど。時給に換算すれば6000円。空いた時間にできる副業としては申し分のない額です。
海外に目を転じても、タロット占いの需要は年々高まっています。例えば、アメリカの大手のタロットカード出版社「U.S.Gamse Systems」は過去5年間で業績が右肩上がり。占いやスピリチュアル関連商品の売り上げは1年間で約2400億円に上るそうです。オンライン鑑定なら場所に縛られないので、語学に自信のある人は、世界中で顧客を開拓できるかもしれませんね。
また、漫画などでもタロットが題材になることもしばしば。「金田一少年の事件簿」の「タロット山荘殺人事件」では、「吊るされた男(Hanged Man)」というカードが事件解決の鍵となり、「ジョジョの奇妙な冒険」にもタロットをモチーフにしたキャラクター(スタンド)が登場しました。
エンターテインメントの作品づくりにも生かせるタロット。その知識を身につけて、コロナ禍の不安を乗り切ってみては?
儲かる指数:72
鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。