11月9日、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数がはじめて200人を突破した北海道。政府も今後の成り行き次第では「GoToトラベル」からの除外もありうると検討する姿勢を示しており、今後は旅行を取りやめる人も増えそうだ。
そんな北海道でも特に感染が拡大しているのがススキノ。「読売新聞」によれば、10月には札幌市内で21カ所にわたってクラスター(集団感染)が発生し、3分の2にあたる14件がススキノ地区で起きたものだという。
ススキノは札幌の“夜の顔”とも言える一大歓楽街だが、旅行や出張で札幌を訪れた際の楽しみにしていた方もきっと多いだろう。しかし、自治体から時短営業要請が出され、再び街から人の姿が消えてしまった。
ただし、ススキノに匹敵する規模の歓楽街、中洲のある福岡県の11月3〜9日の新規感染者数は49人。同期間の北海道が920人であることを考えると、どちらの歓楽街が感染リスクが高いのかは一目瞭然だ。
また、同じ九州でも熊本市の歓楽街は、浴場系ピンク店が多いことで知られているが、9日までの1週間の同県の新規感染者数は47人。北海道に比べれば少ないとはいえ、人口や歓楽街の規模を考えれば現時点でのリスクは中洲よりも高いと言えるかもしれない。
そして、最南端の沖縄県は第1波の時点で那覇市内の歓楽街でクラスターを起こしていたが、11月に入ってからの新規感染者数も福岡や熊本の3倍以上。こちらも警戒が必要だろう。
一方、人口に占める派遣型ピンク店の割合が全国1位という大分県は、11月上旬の感染者数はわずか2人。温泉地でも有名な別府は店舗型ピンク店も揃っており、穴場スポットとしても人気のエリア。少なくともデータ上はコロナリスクが低いエリアのようだ。
また、温泉地の歓楽街では別府と並んでピンク店が充実している道後温泉のある愛媛県も11月9日までの感染者数は1人だけ。ここも比較的安全な地域と言えるかもしれない。
もちろん、いずれも現段階でのデータに過ぎず、あっという間に感染被害が拡大する可能性も否定できない。だが、「GoToトラベル」を利用して地方の歓楽街やピンク店で遊びたいと思っている男性は少なくないだろう。その際の場所選びの参考には十分なるはずだ。