お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が11月6日に自身のツイッターアカウントを更新し、M-1グランプリ審査員としての役割や覚悟について言及した。
すでに今年のM-1グランプリ決勝は12月20日に開催されることが決定し、11月5日には松本を始め、上沼恵美子、オール巨人、立川志らく、中川家・礼二、サンドウィッチマン・富澤たけし、ナイツ・塙宣之らが審査員に選ばれたことも発表されている。
そのなかで志らくは自身がMCを務める情報番組「グッとラック!」(TBS)の中で、審査員を任されても「あまり良いことはないんです」「若い子の人生を左右する責任感もあるし、何か言うとものすごく炎上する」などとコメントし、とてつもないプレッシャーがあることを嘆いていた。
だが、松本はそんな重圧を感じさせることなく、ツイッターでは「たしかに審査員って大役やと思う。でもオレはわりとクールに考えてたりもする。だって優勝しなくてもオモロイやつには必ず陽があたる。それがお笑い」と投稿。志らくは、審査員としての判定が「若い子の人生を左右する」可能性を言及していたが、松本は大会の結果にかかわらず、その芸人に実力さえあれば、その後の活躍には大きな影響がないと考えているようだ。
「松本の指摘するように、昨年度の大会でも優勝には手が届かなかったかまいたちやぺこぱ、すゑひろがりず、ニューヨークらはインパクトを残したことにより、バラエティ番組への出演が急増。一方、古くを遡れば、M-1を制したパンクブーブーや笑い飯、銀シャリ、とろサーモンなどは様々な事情からなかなか全国区での人気を確保することができていません。松本は『優勝しなくてもオモロイやつには必ず陽があたる』と表現していましたが、逆に言えば、“優勝できたとしても、その後の継続的な活躍に繋がるかは本人次第“という意味にもなり得ます。審査員が参加芸人の人生を左右してしまう側面もあるのかもしれませんが、どんな評価を下されてもそれをプラスに転じさせるような、その後の努力が求められるのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
なお、松本は昨年度の大会において、自身の下した各コンビへの評価順と、実際の最終結果の順番が完全に一致する快挙を達成。そのジャッジの精度の高さを見せつけており、審査員という大役をクールに考えることができているのも絶対的な笑いへの自信があるからかもしれない。
(木村慎吾)