「そんなこと言って大丈夫なの?」、「もしかしたら二度と番組に出られないかも…」と心配の声が寄せられたのは松嶋尚美。5月23日に放送された「池上彰のニュース そうだったのか!!」(テレビ朝日系)に出演した際、ド直球な質問を投げかけて、司会の池上彰氏を大困惑させる一幕があったという。
「その放送回では最新の米中関係について、トランプ大統領がなぜ中国を敵視するのかというテーマで池上氏が解説を進めていました。池上氏は『断交も辞さない』という強い姿勢を示すトランプ大統領について、おそらく今年の大統領選を見据えたパフォーマンスであると同時に、これまでのコロナ対応のまずさを隠すための戦略だと解説したかったようなのですが、そこでちょっとした“事件”が起きたのです」(テレビウォッチャー)
番組ではリモート出演していた松嶋。事前の打ち合わせが不十分だったのか、こんな発言で一瞬、スタジオをヒンヤリさせた。
「アメリカはただ…、日本ははじめは焦らなくてもいいですよ〜みたいな空気があったじゃないですか。このニュースが出た時、武漢で(新型コロナウイルスが確認された)っていう時に。世界的にそんな感じやったのは中国が隠蔽していたからですよね、情報を」
この予期せぬ質問に、池上氏は困惑を隠せず、「そこはだから中国は隠蔽していないと言ってて。この部分もハッキリしない部分もあるんですが、日本もいろんな対策を取り始めた時、トランプ大統領がこんなの4月になれば奇跡のようにウイルスは消えてなくなると言っていたのは事実ですから。これ本当に言ってたことですから」と、トランプ大統領の失政を取り上げて切り返したのだった。
これにはネット上でも《松嶋尚美の大正論!これが普通の日本人の感覚だよね》《おバカだと思ってたけど、こういう発言を聞くとスッキリする》《松嶋さん、みんなが「いい質問です!」と言ってるよ》《暴走気味かもしれないけど言いたいことはハッキリ言える松嶋さん素敵》などと松嶋を絶賛するコメントがアップされた。
「確かに池上氏が言うように、中国側は『隠蔽はしていない』と繰り返し否定しているのも事実。しかし、中国が情報を隠蔽していると主張しているのはアメリカだけではありません。フランスのマクロン大統領も新型コロナに関する情報を隠蔽したと話しています。また、中国といえばマスクや医療機器をヨーロッパ各国にバラまく“マスク外交”を行ってきましたが、ドイツでは中国の外交官が議会に働きかけて中国を称賛する声明を出させようとしたことが発覚し、大問題になっています。そのドイツのメルケル首相も中国の情報開示について『十分ではなかった』と声明を出しており、オーストラリアも独立した調査機関の設立を訴え続けています。こうした情勢を考えた場合、確かに松嶋が口にした疑問は“大正論”と言えますが、番組の流れを考えれば、唐突すぎた印象は否めないかもしれません。ただ、松嶋といえば、過去にも池上氏の番組で『日本は韓国に悪いことしてませんよね?』とド直球の質問を投げかけた“天然キャラ”というポジション。それでも番組に呼ばれているのは、ある意味、すごいことだと思いますよ」(週刊誌記者)
何を言っても許される!? 松嶋の「中国隠蔽説」が正しかったのかどうか、判明するまでにはかなりの時間を要するかもしれない。