「セーラー服ドラマ」35年の傑作選(3)杉浦幸「ヤヌスの鏡」でドS心に火!?

 80年代はヤンキー風な味つけのアイドルドラマが多く、杉浦幸が二重人格の少女を演じた「ヤヌスの鏡」(85年、フジテレビ系)も絶大なインパクトを残した。
 
「ふだんは暗い性格で、おちょぼ口からボソボソとしたキュートなしゃべり方。ところが別人格になるとハキハキしたヤンキー口調に。そのギャップに夢中になりました。さらに祖母役の初井言榮にビシビシと警策で叩かれ、制服姿の孫娘に往復ビンタも容赦ない。毎回『この性悪娘、白状しろ』『おばあちゃま、ごめんなさい、許して、許して』のやり取りが、ドSな欲望に火をつけました」(芸能評論家・織田祐二氏)

 現在、桜井日奈子がリメイクしているが、ドSなハートをキャッチできるだろうか。

 渡辺美里の主題歌「My Revorution」が大ヒットしたのは、石野陽子主演の「セーラー服通り」(86年、TBS系)だ。漫談家・ユリオカ超特Q氏が述懐する。

「C.C.ガールズの藤原理恵や蓮舫も生徒役にいて、さらに長州力も教師役で2話ゲスト出演するなど、カオスなドラマでしたね。残念ながら当時は主題歌ほどにはドラマはヒットしませんでしたが、再放送などで評価される貴重な作品となりましたね」

 80年代編の最後は、国民的美少女と呼ばれた後藤久美子の「ママはアイドル」(87年、TBS系)を。主演は中山美穂だが、ほんの2年前まで中学生役をやっていたかと思ったら、早くも後妻として結婚する役を演じた。ゴクミは父(三田村邦彦)を支えてきた長女であり、アイドルと主婦を兼業する中山に反発する役どころ。

「この当時、宮沢りえと後藤は美少女ブームの頂点にいた。宮沢は『三井のリハウス』のCMや、バラエティーの『とんねるずのみなさんのおかげです』で可憐なセーラー服姿を見せた。後藤はこのドラマでのセーラー服姿が貴重な瞬間でした」(美少女研究家・高倉文紀氏)

 こうして「昭和」は終わり、新たな価値観のドラマが続々と生まれる「平成」へと移り変わる——。

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