原巨人「FA交渉全敗」の全内幕(2)メディア関係者たちが暗躍

 原監督にその事実をリークしたのは、アサ芸がたびたび指摘してきた、監督が信頼する外部の腹心、メディア関係者のX氏だという。

「これまでX氏は原監督の懐刀として、球団外という立場を利用してFA補強の事前調査をするなど介入してきました。ところが今回は情報戦に敗れ、その責任逃れで進言したともっぱらなんです。そればかりか、赤っ恥の原監督の顔を立てることにもなった。そうした『陰謀説』を信じ込んでいる原監督は、FA戦線で初の敗北を喫したことでスタッフの粛清に動き出そうとしています」(球団関係者)

 原監督お抱えの諜報機関の筆頭として、チームの補強方針だけでなく、選手の起用方法にも口を出してきたX氏。一介のメディア関係者の枠を超えた「フィクサー」として君臨しているが、くしくも今回はお株を奪われた形というのだ。
 
11月18日には、美馬と同時進行で交渉を続けていたロッテの鈴木大地(30)の楽天入りが決定。皮肉にもX氏ではないメディア関係者の力が働いたという。

「大地の楽天入りは、元ロッテ担当で現在は楽天担当を務めるメディア関係者が石井一久GM(46)との間に入って仲介したといいます。公私にわたって大地とつきあいの深いそのメディア関係者の媒体は、石井GMのマネージメントを務める吉本興業との関わりが深い。闇営業騒ぎがあった際にも一部の報道を自粛したほどですから」(スポーツ紙デスク)

 結果だけみれば、ロッテと楽天のFA宣言者同士の行って来いとなった。その陰に、メディア関係者たちの暗躍がささやかれているのである。

「そもそも、巨人は広島の菊池涼介(29)をセカンドのレギュラーとして迎える算段で動いていました。ですが、FAを行使せずにポスティングでのメジャー移籍表明となり、思惑が大きく外れた。その段階で、ようやく大地にシフトしたようです。通常、FAで獲得するつもりがあれば夏頃には非公式に下交渉を始めるものなので、出遅れた感は否めません。いずれにしても巨人は、情報戦で大きく他球団に水をあけられてしまったのです」(球界関係者)

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