お笑いコンテストがいくつも開催され、次々と新人がデビューするお笑いの世界。それだけ数が多いと、中には道を踏み外して逮捕されてしまう芸人も現れる。本来、人を笑顔にするはずの芸人が、被害者を泣かせてしまうとは言語道断だが、お笑いファンの間では「相方が逮捕されると売れる」というジンクスがまことしやかにささやかれている。
コンビ芸人だと、片方が逮捕されるとコンビを解消。新たな相方を得て再スタートを切る。するとなぜか売れるのだという。現在、女子中高生の間で大人気のEXITもそんな1組だ。
「向かって左のりんたろーは、かつて『ベイビーギャング』というコンビ芸人でした。当時の相方の北見寛明は、190㎝の長身にEXILE風のワイルドなイケメン。よしもとのアイドルユニット『L.A.F.U.』のリーダーで、大先輩の今田耕司は彼を連れて飲みに行くと女子が盛り上がるとあって、いつも同行させていました。しかし16年、無免許運転による道路交通法違反で逮捕。よしもとを解雇されています」(週刊誌記者)
北見はその3年前に無免許運転で免許取消になっており、再取得しないまま運転していた。さらに、逮捕されたことを所属事務所に報告せず、裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火がたまたま裁判を傍聴し、ラジオで生報告したことで初めて明るみに出た。当然、所属するよしもとは専属契約を打ち切った。
北見の逮捕を受けて、りんたろーはジャニーズアイドルさながらのイケメンである兼近大樹とEXITを結成。“ネオ渋谷系漫才”として若手急成長株で、ネタ番組からさかんにお声がかかっている。
「相方が逮捕といえば、『キングオブコント』で3度も決勝戦に進出している上方漫才界のホープであるアキナもそうです。現在は秋山賢太と山名文和の2人組ですが、12年10月までは藤本聖を加えたトリオ芸人『ソーセージ』を名乗っていました。ところが藤本が元交際相手に暴行を働き傷害容疑で逮捕(不起訴)、脱退。残った2人が現在の形で再スタートするや、翌々年にはキングオブコントのファイナリストになっています」(前出・週刊誌記者)
藤本はすでに芸人復帰。アキナと同じ大阪よしもと所属の漫才コンビ・ジュリエッタとして再スタートしている。北見も2017年に芸能活動を再開している。
一度はつまずいた芸人も、過去を反省しあきらめなければ再起の道は開けるようだ。今後もこのジンクスを証明する芸人が出てくるかもしれない。
(北村ともこ)