日本でも定着しつつある「ブラックフライデー」に、ついにアマゾンが参戦。11月22日から数万点の商品が割引価格で販売されるとあって、日本の大手小売店も例年以上の商品やポイントを用意してこれを迎え撃っており、こうした状況に、消費者からは歓喜の声が上がっている。
「ブラックフライデーとは、1961年にフィラデルフィアで始まったとされる大安売り日のこと。アメリカでは11月の第4木曜日に行われる感謝祭の翌日は休暇になることが多く、また感謝祭で売れ残った商品を一掃セールすることから、店に客が殺到していました。そのセール品目当てでごった返す人たちの整理があまりに大変だったことから、フィラデルフィア警察が『真っ暗な金曜』と呼び、“警察も手に負えない大安売り日”という意味合いでブラックフライデーは定着しました」(社会部記者)
現在では世界各国でブラックフライデーは開催され、日本でも2016年にイオンリテールやノジマが本格的なセールを始め、凸版印刷の調査によれば、日本版ブラックフライデーの認知度は17年に30%程度だったものの、今年10月の調査では75%が「知っている」と回答するなど、多くの人が注目するセール日となっているのだ。
なお今回、日本版ブラックフライデーで初参戦するアマゾンは、黒毛和牛の特上ロースや液晶テレビ、ブルーレイレコーダーほか黒物家電など“黒”に関連する商品を中心に、食品・日用品・家電・キッチン用品・ファッションなど数万点の商品ラインナップを揃えている。
「それを迎え撃つ日本の大手小売店も、例年以上に力を入れて対抗しています。日本にいち早くブラックフライデーを取り入れたイオンでは半額商品を昨年の1.5倍に増やして販売、楽天はポイント還元を最大44倍にし、カインズは昨年よりセール実施店を22店舗拡大させるなど、ブラックフライデー商戦は過熱しているのです」(経済ジャーナリスト)
消費増税後としては初となる大型セールだけに、29日まで大いに盛り上がりそうだ。
(小林洋三)