冬の定番「松屋」の豆腐メニュー消滅を嘆く声が続出!

 11月18日、大手牛丼チェーン「松屋」を運営する松屋フーズが、豆腐キムチチゲ、牛鍋膳などの販売を一時休止すると発表。同商品は冬の人気メニューだけに、惜しむ声が広がっている。
 
「松屋フーズによれば、今回の販売休止は豆腐の原料の確保や生産が大幅に遅れたためとしており、今後は豚汁、冷奴、湯豆腐などの豆腐関連メニューも順次休止していくとし、現時点での販売再開の目処は立っていないとのことです」(飲食業界関係者)

 豆腐関連メニューの販売中止にネット上では、《個人的に冬の松屋はキムチチゲ一択なので寂しい》《豚汁は必須だからできるだけ早い復活を望む》とする声も多く、《「豆腐がない」は正直驚いた》と、販売休止の理由が意外だとする意見も見られた。
 
 安定して生産される豆腐は不況時に値上がりすることもなく、“物価の優等生”とも言われているが、なぜここに来て原料の確保と生産に大幅な遅れが生じているのだろうか。
 
「実は、昨年から豆腐の原料となる大豆が大不作に陥っているのです。というのも、大豆の主産地である北海道が、低温、日照不足、また台風被害の影響で、昨年の大豆の平均落札価格は60キロあたり9312円と平年よりも1000円以上アップしています。また、輸入による食用大豆も、アメリカや中国の健康志向の高まりによって価格が上昇し、入手が困難な状態にあります。農水省によれば、健康志向を背景に今後さらに世界中で大豆の需要が拡大していくとしており、一層大豆の確保が難しくなる可能性が高いと見られています」(経済ジャーナリスト)

 松屋の豆腐メニューの再開には、しばらく時間がかかるかもしれない。

(小林洋三)

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