近年、牛丼だけでなく世界の伝統料理を発売し、大人気になっている牛丼チェーン「松屋」。中でも2020年に初登場し大ヒットを収めた、ジョージアの伝統料理「シュクメルリ鍋定食」は、その後、各国の大使館が郷土料理のメニュー導入を松屋に呼びかけるほど、大きな話題になった。
23年7~8月に行われた「第3回松屋復刻メニュー総選挙」では、約5万票を獲得し、2位のチキン南蛮に1万票以上の大差をつけて1位を獲得。翌24年2月に期間限定で復活した。
その「シュクメルリ鍋定食」が1月28日に3度目の復活を果たし、ファンを歓喜させている。ガツンとパンチの効いたガーリックの香りは、それだけでも食欲が誘われ、サツマイモとレッドチェダーやモッツアレラチーズをブレンドしたチーズと鶏肉との相性は抜群。もはや定番メニューになってもおかしくないほどだ。
発売開始当日には全国のファンが店舗を訪れ舌鼓を打っているが、一方で価格上昇に「またか…」と諦めの声も聞こえてくる。
2020年、最初に「シュクメルリ鍋定食」が販売されたときの価格は、税込み790円。ところが24年2月に再登場したときは930円になり140円もアップ。そして今回はついに大台を突破し、1100円になっているのだ。商品のバナー広告には、松屋公式アプリで「50円引きクーポン」が発行されることを強調しているものの、クーポンを利用しても1000円は切れず、逆に割高感ばかりが目立つことに。
Xユーザーからは「この価格なら定食屋でまともなランチが食べられる」「さすがに4年で1.5倍はありえない」などといった声が相次いで寄せられている。
ガーリックたっぷりで、やみつきになるという「シュクメルリ鍋定食」だが、さすがにここまで値段が高くなると、再販を望む声も今回が最後になるかもしれない。
(ケン高田)