「着るエアコン」を製作・販売する「ソニーサーモテクノロジー」が展開するウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」に、シリーズ初のハイエンドモデル「REON POCKET PRO」が登場した。
PROは、2024年4月に発売された第5世代「REON POCKET 5」に続く形で発売された冷却性能と連続駆動を大幅に強化したモデル。本体裏面のペルチェ素子で首元を冷温化し、専用アプリで細かな温度・風量設定が可能な基本機能は従来通りだが、PROの進化ポイントは次の3点だ。
1. デュアルサーモモジュール搭載
従来1枚だったサーモモジュールを2枚に倍増。冷却面積が2倍になり、広い範囲を効率的に冷やせるようになった。
2.放熱ファンの強化
ブロワー型の放熱ファンは風量が2倍に強化され、ヒートシンクも大型化。ペルチェ素子で裏面に発生した熱をより素早く外気へ放散するため、冷却持続力がアップ。首回り全体をより効率よくクールダウンする。
3.大容量バッテリー
COOLレベル1で約34時間、レベル2で約27時間の連続駆動を実現。フル充電は約3時間20分を要するが、1度の充電で長時間の使用に耐える安心感がある。
一方で、従来モデルより若干大型化し重量も増している。PRO化に伴い内部機構が強化されたためだが、シャツの下に装着した際、装着部が浮いたりズレを感じたりするユーザーもいるため、装着感には注意が必要だ。
これまでのREON POCKET 5は、室温35度の環境下で装着から5分後に身体表面温度を約23度まで下げる高い冷却性能と、薄型設計でワイシャツの下にも収まるコンパクトさが評価されていた。PROはその快適性を受け継ぎつつ、長時間駆動と広範囲冷却を両立した。
真夏のオフィス、通勤電車、アウトドアでも活躍するREON POCKET PRO。「もう一歩先の快適」を求めるビジネスパーソンやアクティブユーザーに最適なモデルと言えるだろう。
(ケン高田)