開幕初日から雨漏りや通信障害など、トラブル続きの「大阪・関西万博」で、今度は「アクセス問題」が勃発している。
今回の万博では「並ばない万博」を掲げていたが、フタを開けてみれば初日から多くのパビリオンで大行列が発生。また、最寄り駅の大阪メトロ夢洲駅では入場規制が行われたこともあり、駅から会場内まで長蛇の列ができてしまった。
そんな列に並びたくはないと、自家用車を利用する人もいる。だが、万博会場へは自家用車の乗り入れができない。そのため、夢舞大橋を挟んだ舞州スポーツアイランド付近の駐車場に車を停め、徒歩で45分もかけて来場した人もいるようだ。
ちなみに、駐車場の料金は、会場まで歩くエリアだと1日3000円ほど。無料でシャトルバスを利用できるところは5000円ほどだ。
一方、万博会場には自転車で来場する人のために駐輪場が用意されており、事前予約をすれば500円で利用することができる。しかし、鬼門は「夢舞大橋」だという。実際に自転車で会場を往復したという人物も後悔しきりでこう言う。
「最初は自転車で行けば楽勝と思っていたのですが、約1キロある夢舞大橋は自転車を降りて歩かなければならず、さらに、思った以上に高低差があるので普通に歩くよりもキツイ。渋滞をさけるための貴重な交通手段がむしろ苦行になっている。そもそも車道と歩道がきっちりと分かれていて安全性が確保されているのに、なぜ『押し歩き』を強要するのか。恐らく強風時の安全確保などが理由でしょうが、それならせめて徐行でもいいのではないか。本当に理解に苦しみます」
となると、公共交通機関を利用するのが一番のようだが、大行列が解消されるのはいつになるのか…。
(ケン高田)