元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹氏が4月16日、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)に出演。橋下氏のこれまでの万博関連の発言が正しかったのかを検証し、謝罪する場面があった。
橋下氏は11日に放送された同局の番組で、「並ばない万博」で大行列ができたことについて「並んだ方がイベントって感じがするじゃないですか!」と発言していた。
これについて橋下氏は「間違いないですよ」としたうえで、「じゃあ、ガラガラだったらどうなんですか? 絶対、『万博失敗』ってみんな言うてますよ」と主張。対し橋本和花子アナが「でも、『並ばない万博』って打ち出してたんですよ?」と指摘すると、橋下氏は「それ、僕言ってないもん」と弁明した。
さらに、一部の海外パビリオンの完成が遅れていることについて、14日のフジテレビの番組では「変化を楽しんでほしいな。サグラダ・ファミリアだってそういうもんでしょう」と語っていた。これについても橋下氏は、「日本のほうが例外で、万博ってもともとみんな遅れるものなんですよ。前のドバイ万博だってこういう状況だったんです。日本だけが開幕日に全部合わせるなんて、そんな計画を立ててね。おおらかにいきましょう」とした。
ここまで過去の発言に自信を見せていた橋下氏だが、間違いを認めて謝罪する場面もあった。
日本館で展示されている「火星の石のかけら」に触れた感想として、9日の同番組で橋下氏は「『触れる』はウソやん、ケースの触感やん。これはまずい」と話していた。この発言について橋下氏は「超大誤報です、すみません」と謝罪したのだ。
日本館の担当者によると、「資料保護のためアクリルで固定された状態となっており、封入後に研磨して石を露出させているため、ツルツルとした手触りとなっています」とのこと。
橋下氏は「僕、いろんな番組で『嘘八百だ』みたいなことを言っちゃって、日本政府がそんな嘘八百をやるわけありません。本当にすみません。菅元総理との視察の時に、これを見て触ったんです。横には元大阪府知事・元大阪市長の松井一郎さんもいました。現職の横山市長もいました。3人で触って、みんな『これケースやん』と言いました」「みんなケースだって思うぐらい、ツルツルだったんです」と語った。
炎上発言が珍しくない橋下氏だが、謝罪のシーンは珍しいのではないか。
(鈴木十朗)