90秒で2本も!J2山形が起こした“アンビリーバブル”に英メディアも注目

 サッカーの母国イングランドが日本のJ2リーグへ熱い視線を注いでいる。

 Jリーグの2部に所属するモンテディオ山形は10月27日、国内リーグ第38節で本拠地NDソフトスタジアム山形に愛媛FCを迎え撃ち、3-0と快勝。この試合があまりにも“特異な展開“だったとして、英国サッカーメディア「Planet Football」からウィークリーハイライトとしてピックアップされたのだ。

 とりわけ同メディアが注目したのはモンテディオが1点をリードして迎えた後半16分の中村駿の得点と、その90秒後に決まった坂元達裕による2つの“超ロングシュート“で、いずれもモンテディオがハーフウェイラインよりも手前の自陣エリアから放たれたミラクルなスーパーゴールだった。
 
 GKが最終ラインの押し上げに伴い、前めの位置をキープすることで、ごく稀にこのような超ロングシュートが決まってしまうことはあるが、1試合に2つ、さらにそれが90秒という間隔でネットを揺らしたことは前代未聞の珍事。ゆえに「Planet Football」は、このJ2で起きた異変を他のヨーロッパのトッププレーヤーが記録した数々の偉大な記録と共に「今週の15の注目ポイント」として選出したのだ。

「さらに驚くべきことに、こちらもJ2の横浜FCに在籍する元日本代表MF中村俊輔が同節の東京ヴェルディ戦で前半26分に決めた美しすぎるミドルシュートもまた、この『Planet Football』選出の15の注目ポイントに入ったんです。元々中村はイタリアのレッジーナやスコットランドの強豪セルティックで活躍した実績があり、たびたびヨーロッパのメディアから取り上げられてきましたが、41歳になった今もなお変わらぬ技術とクオリティーだとして、再び海を越えて熱視線を浴びることになりました。近年は元スペイン代表のアンドレス・イニエスタやダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレスなど、多くの著名かつワールドクラスのプレーヤーが日本へ上陸したことで、海外サッカーメディアもこれまでにないほど日本のリーグを注視しているのかもしれませんね」(スポーツライター)

 なお、かつて中村俊輔は英スポーツメディア「COPA90」による「現役の世界最強フリーキッカーランキング」で4位に選出された過去があり、5位に入ったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシよりも格上だと評価されたこともある。

 日本が誇るレジェンドは、まだまだ世界からの関心を集め続けているようだ。

(木村慎吾)

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