90秒でデビュー弾! 久保建英と同じ18歳の“同期”がレアルで大活躍の衝撃

 今夏にレアル・マドリードからマジョルカへのレンタル移籍を断行した日本代表MF久保建英だが、彼の同期がレアルで圧巻のデビューを飾り、その評価を一気に急上昇させている。

 久保はマジョルカへの期限付き移籍を果たした当初は後半途中からの出場がメインだったが、アスレチック・ビルバオ戦で終盤に華麗なドリブルからPKを奪取して以降はその評価が徐々に高まり、9月26日開催の強豪アトレティコ・マドリード戦では初の先発に抜擢。チームは0-2で敗れるも、久保は世界的GKヤン・オブラクを慌てさせるシュートを放つなど存在感を見せていた。

 しかし、そんな久保の奮闘をはるかに超える衝撃的なアピールに成功したのが、久保と同じ夏の移籍マーケットでレアルへ加入した“同期”のブラジル人FWロドリゴだ。クラブへの加入時期だけでなく、年齢も久保と同じ18歳ということで、比較されることの多い2人だが、今夏にレアルを離れてレンタル先での修行を選んだ久保とは違い、ロドリゴは競争激しいチームへの残留を決意。開幕からしばらくはベンチにすら入れない日々を過ごしていたが、遂に25日開催のオサスナ戦で後半26分から念願のデビューを飾ると、わずか90秒後に素晴らしいゴールを挙げてチームに貴重な追加点をもたらしたのだ。

「レアルを一旦離れた久保と、競争から逃げなかったロドリゴという比較もできますが、オサスナ戦でのデビューから90秒後の劇的なゴールによって、現時点ではロドリゴが完全に優位に立っています。衝撃的なデビュー弾にはレアルのライバルチームの機関紙である『Sport』も最高評価の8点を付け、現地ではかつてのスーパースターである元ブラジル代表のロナウド氏と比較する声まで出ているほどです。もちろんこの1発だけでロドリゴと久保の優劣を決めるには早すぎますが、マジョルカでゴールやアシストの実績を積み上げるのと、実際にレアルでゴールを決めるのとでは、その価値があまりにも違いますし、クラブの判断材料としてのパワーも異なるでしょう。ポジションが異なる選手同士とはいえ、数少ないティーンエイジャーの枠を争うのであれば、久保にはさらなる結果が求められることになりますね」(スポーツライター)

 最近では元日本代表の本田圭佑も久保に「レアルに残って欲しかった」といった趣旨の発言をしており、レンタル移籍という決断を下した久保の選択を嘆いていた。

 果たして今後の巻き返しはあるのだろうか。久保の活躍に加え、同期のロドリゴのプレーにも大きな注目が集まることになりそうだ。

(木村慎吾)

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