「小林製薬を悪者にすることだけは決めつけている」倉田真由美氏のX投稿が波紋!

 漫画家の倉田真由美氏が3月20日、Xを更新。小林製薬(大阪市)の紅麹成分を含むサプリメントを摂取した人が健康被害を訴えた問題について、「小林製薬を悪者にすることだけは決めつけている」と投稿し波紋を広げている。

 倉田氏はXで、「記事読むとすべて『可能性がある』という話に過ぎないのに、小林製薬を悪者にすることだけは決めつけている」と綴り、3月19日配信の「読売新聞オンライン」の記事を添付した。

 記事では、紅麹サプリ健康被害について大阪市が国に提出した調査報告書の内容を報じている。大阪市によれば、原因物質生成につながった青カビは、紅麹菌の培養タンクの亀裂などから混入し、増殖した可能性があるとのこと。また、紅麹菌を培養するフラスコに混じっていた可能性もあると指摘した。

 小林製薬は2024年3月、紅麹菌の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症したことを公表。厚生労働省は青カビからつくられたとみられる「プベルル酸」が原因物質だと、ほぼ確定したとしている。

 倉田氏のXでの指摘通り、大阪市が提出した調査報告書には青カビの侵入経路はあくまでも「可能性」があるだけであり、確定はしていない。

「倉田氏のポストは小林製薬を擁護しているかのようですが、株式市場も意外な反応を見せています。健康被害が公表された直後は、株価が5000円を割ったこともありました。その後、上昇と下落を繰り返しながら、一時、6000円を突破。現在は5000円台後半で再び6000円台を狙っています。紅麹サプリで健康被害を出してイメージは失墜しましたが、経営的には無借金の優良企業です。ネット上の株式掲示板でも同社の株を『買い』と判断する投資家も多いようです」(マネー誌ライター)

 小林製薬は、時間をかけて信用を取り戻していくしかない。

(石田英明)

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