電気代が家賃レベル…「グッド!モーニング」に批判殺到した取材家庭の特殊環境

「物価高が家庭を直撃するなか、電気代高騰が追い打ちとなり悲鳴が上がっています」

 そう報じたのは、2月23日放送の朝の情報番組「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)だ。番組では埼玉県八潮市で6人暮らしをしているオール電化の家庭を取材。「これはちょっと家賃レベルの金額なので詐欺かなと思った」という住人の声を紹介した。

 それによると、去年1月は8万2875円だった電気代が、今年1月は12万7248円に跳ね上がっており、住人は「次来たら15万円ぐらいいっているのでは」と危機感を募らせた。番組ではほかにも、北海道後志地方の戸建てに住む3人家族を取材。こちらも1月分の電気代が12万円を超えたといい、「ちょっとの節電で追いつく量ではないので、オール電化をやめて、暖房設備を取り替える」という声を紹介している。

 いずれの家庭も「オール電化」が電気代高騰の原因になっているようだが、6人暮らしや寒冷地とはいえ、あまりにも高すぎるのではないかと違和感を覚えた視聴者も少なくなかったようだ。

 そんな中、取材を受けた住人がXで「月12万円超の家庭 テレ朝さんに取り上げていただきました」と名乗りを上げ、自宅の電気事情をこう明らかにした。

「補足としていうとエレベーター付きの家(稼働はしてない)、犬2匹、水槽、ハムスター2匹、いるので1日中つけっぱなしにしてなければいけない部屋が3部屋あります SECOMもあるのでSECOM料金もあり 部屋の間取りは6LDKです」

 この投稿にSNSでは「テレ朝、一般家庭と一緒にするなよ。事情が違いすぎる」「Xだったらコミュニティノートで補足されるレベル」「また印象操作で国民の不安煽ってるよ」などと、大ブーイングが吹き荒れている。

 番組では「驚き 衝撃の電気代『月12万円超』『家賃レベル…』高騰に悲鳴」というテロップが表示されており、電気代の高さをことのほか強調していたが、特殊な家庭環境であれば、むしろ仕方ないようにも思える。

 どの家庭でも電気代が高騰しているのは間違いないが、これでは「月12万円超」と言いたかっただけだと指摘されても仕方がないだろう。

(ケン高田)

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