4月から始まる新生活に合わせてパソコンの購入を考えている人も多いのではないか。とはいえ最新機種は高額で、程度の良い中古が見つかればそれに越したことはない。
もっとも、これから中古パソコンを探す人は、搭載されている「CPU(プロセッサ)」に注意が必要だ。マイクロソフトは2月13日、「Windows 11(バージョン24H2)」のCPUサポートリストを公開。新たにAMDのRyzen 8000シリーズが追加される一方で、インテルの第8世代から第10世代のプロセッサはサポート対象から外されることになった。
今後、当該機種では、Windows 11のアップデート対応は不透明となり、新しいプロセッサへの移行が求められることになる。第10世代が販売されたのは2020年。まだまだ十分現役で使えるため、中古市場にも多くのタマがある。ノートパソコンの場合、3万円から5万円ほどなので、思わず手を出しそうになるが、本当に購入してもよいものなのだろうか…。
「マイクロソフトが発表した要件は、あくまでもインストールイメージを新規のパソコンに展開する場合なので、すでに使っている第8~10世代のインテルCPUのパソコンを自分でアップデートする際の要件には変更はありません。とはいえWindows 11に搭載された機能を使いこなすには、より新しいプロセッサが必要なのは言うまでもない。中古パソコンを購入するのであれば、できるだけ新しい世代のほうがいいでしょう」(PCライター)
近年は、AI機能の強化や電力効率の向上、コストパフォーマンスにも優れるAMD社のCPU・Ryzenの人気が高まっている。かつて市場を独占したインテルだが、今後のOSのサポート状況も気になるところ。これから中古パソコンの購入を考えている人は、Ryzen搭載モデルを選ぶのもアリだろう。
(ケン高田)