コメの買い占めに中国人転売ヤーが暗躍!中国版LINE「WeChat」に誘導する手口

 政府が備蓄米21万トンの放出を発表する中、高止まりを続けているコメ価格の背景に、「外国人」による投機的なマネーゲームがあることがわかった。

 現在、関東地方を中心とするコメ農家に「コメありますか?」と買い付けにくる中国人が増えている。購入後に小分けにして高値で売りさばいているというのだ。

 この動きはオンラインでも広がっており、中国人の約8割が利用していると言われるメッセンジャーアプリ「WeChat」では、コメ売買を専門にやりとりしているアカウントが複数発見されている。

 2月16日には、そんな中国人業者にアクセスした人物が現れ、やり取りの様子をXで報告している。

 その人物が価格を尋ねると、業者はすぐさまWeChatに誘導。友人追加した途端、ビデオ通話をかけてきたという。どことなく怪しさを感じて応じなかったら、何かを察するようにすぐにブロックされたという。

 WeChatでは「今年の新米が出るまでの最後の購入のチャンスです。配送範囲:小岩、新小岩、亀戸、市川、松戸、船橋 米がなくなってから私を探してももう在庫はありません。今のうちに買って下さい!」などと購入を煽っており、政府の備蓄米放出については「21万トンは一人あたりわずか1.6kgにしかならない」などとし、なんとしても手元のコメを売ろうとしている様子が伺える。また画像には「JA◯◯」と印刷されたコメ袋が写っており、地域が分散していることから、おそらく各地の農家と個別に取引して入手したコメの可能性が高い。

 コメはきちんとした管理の下で保管しないと品質が下がるだけでなく、カビなどが発生する可能性もある。もしSNSなどでこのような業者を見つけても、決して手を出してはならない。

 政府の備蓄米は3月下旬以降に消費者の元に届けられるという。高止まりしていたコメ価格に動きが出るか、注目が集まっている。

(ケン高田)

ライフ