象印が大阪万博に出店するおにぎり専門店「塩むすび1個450円」の評価

 一時、雨後の筍のごとく出店が続いた「おにぎり専門店」もここにきてすっかり落ち着きを見せているが、そんな中、象印(象印マホービン)は大阪・関西万博に48種類のおにぎりが食べられる専門店を出店することを発表した。

「今さらおにぎりか」と思うなかれ。実勢価格16万7200円前後で販売される最上位モデルの圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊いたごはんが使用されるというのだから、一度は食べてみたいという人も多いのではないか。

 おにぎりの具材は「ツナマヨ」「塩」「南高梅」などの定番に加え、北海道「ごま紫蘇ほっけ」、青森「帆立りんごバター」、山形「米沢牛芋煮」、福島「くるみ油味噌」、島根「しじみ和風アヒージョ」など全国の特産品や郷土料理にアレンジを加えた日本のおにぎり、韓国「チャプチェ」やアメリカ「チリコンカン」など、世界のおにぎりも販売されるという。

 変わり種おにぎりはもはや珍しくないため、どれほど興味を引くかはわからないが、問題は価格だろう。象印の発表によると、定番品は税込み450円、日本のおにぎりは550円、世界のおにぎりは650円だという。

 訪日客でにぎわう万博会場で販売することを考えると高すぎるとも言えないが、期間限定品はともかく、ただの「塩おにぎり」や「梅おにぎり」に450円出す日本人客がどれだけいるのか…。

 大阪・関西万博では、回転寿司チェーン「くら寿司」が万博に参加予定の70カ国・地域を代表する料理を再現した70種類の特別メニューを販売することを発表している。特別メニューにはそそられるが、良心的な価格を期待したいところだ。

(ケン高田)

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