現状の東海道新幹線の「東京~新大阪」の価格は、のぞみの普通車指定席が1万4720円(税込み、以下同)で、ひかり、こだまは1万4400円、普通車自由席はのぞみ、ひかり、こだまともに1万3870円となっている。JR各社は今春より価格改定を発表しているが、東海道新幹線に関しては据え置かれることになった。
東京~新大阪間を移動する機会の多い人にとっては、まずはひと安心といったところだが、実はそうでもないのである。
注目は、のぞみを使った現行で最安値となる「EX早特28ワイド」(1万2240円)が廃止されること。代わりに「EX早特21」が登場し、1万2980円になる。ただし、乗車日の21日前までに予約が必要だ。
グリーン車は、これまでお得感が高く人気だった「EXこだまグリーン早特3」が「EX早特3」と名称を変え、1万2410円から1万3870円に大幅値上げする。サラリーマンを中心に隠れた人気のチケットだっただけに、落胆の声が聞こえてきそうだ。
そんなわけで、これまでお得感が強かった各種早割は、今回の価格改定で全面的に値上げとなってしまう。
もっとも、新たに設定されたチケットもある。「EX早特7」がそれで、ひかりとこだま限定だが、普通車指定席が1万2490円とリーズナブルな価格で利用できる。7日前までの予約が必要になるものの、時間に余裕があれば、使い勝手は良さそうだ。
いずれにせよ、新幹線を賢く利用して、ストレスなく東京~新大阪間を移動したいものだ。
(ケン高田)