水原一平通訳もハマった「ギャンブル依存症」はマジメ・信頼される人物に多い傾向も

 ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳だった水原一平氏が巨額の違法賭博に関与したとして球団から解雇されたが、水原氏の性格について関係者からは「温厚で真面目な性格だった」と驚きの声が上がっていた。

 水原氏は大谷の銀行口座から違法ブックメーカーに少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を送金したとされ、大谷の弁護士は「大規模な窃盗に遭った」と説明している。米ESPNの取材に水原氏はNBAやNFL、サッカーなどで賭けをしていたことを認めており、自身がギャンブル依存症に陥っていることを告白。負けを取り返すためにどんどん大きな金額を賭けていき、「雪だるま方式だった」とも語っている。

 ESPNによると、水原氏は2021年にサンディエゴでポーカーをした際にブックメーカーのマシュー・ボイヤー氏と出会い、彼を通じて賭けを行うようになったが、22年末までにはすでに100万ドル(約1億5000万円)の負債を抱えていたという。一方では17年に大谷がエンゼルスに加入すると、専属通訳として契約。プライベートでも付き添うなど切っても切れない関係のイメージが強く、大谷ファンからも「一平さん」と呼ばれ親しまれてきた。穏やかで明るい性格であることでも知られていたことから、《なぜ一平さんが》と衝撃が広がったのも当然だろう。

「温厚で真面目で、仕事もできて、明るい性格だったのになぜギャンブルにのめり込んでしまったのかと思われるかもしれません。ただ、むしろこういったタイプの人の方がギャンブル依存症になりやすいと言われます。ギャンブル依存症には自堕落でルーズな人がなりやすいと思われがちですが実は逆の傾向があり、真面目な人ほど『負けを取り返さなければならない』とのめり込んでしまう。また、仕事ができて周囲から信頼のある人ほど、誰にも相談ができずに自分一人で抱え込み、依存度を高めてしまうパターンが少なからずあります。一度ハマるとそう簡単には抜け出せませんから、水原さんも行き着くところまで行ってしまったのかもしれません」(医療ライター)
 
 まだ事の全貌は明らかになっていないが、依存症なのであれば治療プログラムを受け、再び野球界に貢献してもらいたいものだ。
 
(小林洋三)

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