日本オリンピック委員会(JOC)は6月26日、長期療養中の山下泰裕会長の任期満了に伴い、新会長を選出する予定で、新理事の互選によって第6代会長が正式に決まる運びだ。
内々では日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三名誉会長の一本化が有力視されていた。しかし5月になり、突如として橋本聖子元五輪相の名前が浮上したのである。これは2020年東京五輪の組織委員会会長に橋本氏が抜擢された際の流れと酷似している。
森元首相は当初、五輪組織委員会会長の自身の後任として、Jリーグ創設者の川淵三郎氏を白羽の矢を立てていた。しかし、その人選が漏洩した直後に、なぜか橋本氏にスイッチしたという経緯がある。JOC関係者の間では「橋本氏は森氏を“政界の父“として尊敬
ただ一方でJOC内部からは橋本氏の選出について、「旧安倍派の裏金事件で政倫審にも出席した人物」として、「クリーンとは言い難い」との声も聞こえてくる。
いずれにせよ、次期JOC会長の選出は「政界からの圧」に翻弄
(小田龍司)