アメリカの株式市場が“ディープシーク・ショック”に見舞われたのは1月27日。中国のスタートアップ企業「ディープシーク」が低コストかつ高性能な生成AIモデルを提供したことにより、AI関連株は大幅に下落。半導体大手のエヌビディア株も暴落し、1日にして5890億ドル(約88兆円)の時価総額が吹き飛んだと言われている。
2月3日放送の「報道1930」(BS-TBS)は「衝撃のディープシーク、AI覇権で中国躍進か」と題して、中国の「AI人材」の国産化、アメリカの半導体輸出規制の効果などについて詳報したのだが、番組終盤、日本の教育に関する話題で、ある発言に注目が集まった。
意見を求められた中国出身のエコノミスト・柯隆氏は「そもそも論で言うと、日本の教育を変えないといけない」と前置きして「知識だけを教えていて、個性を潰されている教育で、天才が生まれてこないわけですよ」と問題点を指摘。日本の伝統的な開発現場が「ピラミッド型」だとして、「フラットじゃなきゃいけない。20代の人もトップになれるようにしなきゃいけない」と述べて、教育現場についてこう持論を語った。
「競争がないんですよ。たとえば、今、東大の大学院生の3分の2は中国人なわけですよ。こういう人たちをもっと活かす。そうすると、日本の社会に競争が出てくる。大谷翔平さんもそうだけど、僕は37年前に日本に来た時に日本のサッカーのチームのレベルがどれだけ低かったのか。Jリーグが出てきて、ブラジル留学して、今、アジアのチャンピオンじゃない」
柯隆氏は日本のサッカー界になぞらえて「競争を入れよう」と力説していたが、SNSには《え? 東大ってそんなに中国人が多いの?》《3分の2が中国人留学生ってマジか》などと驚きの声が寄せられていた。
「一部メディアが報じたところによると、東京大学に在籍する留学生は5000人を超えていて、留学生のうち3分の2は中国人だとか。大学院も同様で、約3500人もの中国人留学生が研究を続けているとか。大学院生の3分の2が中国人とは驚きです。東京大学は、アジアでも抜群の知名度を誇る一方、大学院に入る難易度はそれほど高くないことも人気の理由だそうです。しかし、税金が投入されている国立大学において、特定の国の留学生数が突出して多いことを問題視する声は多い。また、真偽は不明ですが、東京大学に留学中の中国人女性が『留学生として入院したら僅か一年で日本で1300万円の医療費を騙し取った』と中国のSNSに投稿していた疑いが浮上して炎上の真っ最中。多くの日本人が留学生の厚遇ぶりに疑念を抱くのも当然かもしれません」(メディア誌ライター)
春節には多くの“留学生予備軍”が東大を見学に訪れ、「爆入学」なる言葉が広まっている。いったい誰のための国立大学なのだろうか。