「歩道橋でスカート内を盗撮」逮捕された大阪大教授は“歩き方研究”の第一人者だった

 女性のスカート内を盗撮した疑いで6月5日、大阪大学の教授の男が警視庁品川署に現行犯逮捕された。

 逮捕されたのは大阪大学高等共創研究院教授の槇原靖容疑者(46)。逮捕容疑は6月5日午後、東京・品川区の京浜急行青物横丁駅近くの歩道橋で、肩掛けカバンに隠したスマートフォンで女性のスカート内を盗撮したというもの。「歩道橋の下から女性のスカートをのぞいている不審な男がいる」と110番通報が入ったことで発覚した。駆けつけた品川署員が槇原容疑者の所持品を確認したところ、肩掛けカバンの中から盗撮用に細工したスマホが見つかったという。

 実は槇原容疑者、犯罪捜査に役立つ世界初の「歩容鑑定システム」なるものを開発していた。これは人工知能(AI)の一種である画像認識技術を利用し、人の歩き方をコンピュターで読み取り、人物を特定する技術。防犯カメラに映った犯人がヘルメットで顔を隠していたり、遠方で顔の認識が難しかったりした場合でも、歩き方から個人を判定できるという。

 犯罪捜査に役立つ画像認識技術を開発しながら、自身のスマホ盗撮で逮捕されるとはなんとも皮肉な話。現時点で警視庁は槇原容疑者の認否を明らかにしていないが、最悪の場合、大阪大学を去ることも十分考えられる。

「ネットメディアが公開した『教授の年収が高い国立大学』ランキングで、大阪大学教授の平均年収は1120万円でした。おそらく槇原容疑者の年収も、この金額の前後だと思われます。犯罪捜査に役立つ研究をしながら、自らが逮捕されたうえ、地位も富もなくす可能性があります。盗撮する人は〝やめたくてもやめられない〟という話も聞きますが、自制できなかったのが残念です」(週刊誌記者)

 防犯カメラは読めても、人の目は読めなかったか。

(石田英明)

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