“内容量ダウン商品”続出の中で笑福亭鶴瓶がなぜか「神」扱いのワケ

 今、ネット上で同じ商品の過去と現在を比較する動画が話題となっている。同じ缶コーヒー、同じチョコレート、同じスナック菓子、どれもパッケージデザインは変わらないのだが、明らかに変わっているものがある。どの商品も、内容量が少なくなっているものばかりなのだ。
 
「価格は据え置きなのに、いつの間にか内容量が減っている商品を見かけたことがあると思いますが、これはシュリンクフレーションと呼ばれ、令和に入ってからもカルビー『かっぱえびせん』が90gから85gに、ブルボン『ルマンド』が13本から12本に内容量を減量するなど、ここ数年よく見られる、価格が変わらないままで内容量が減る現象です。発売元は事前に減量する旨を発表していますが、そうした告知に気づかない消費者も多く、ネット上では“ステルス値上げ”だと批判されています」(社会部記者)

 シュリンクフレーションが急増する中、時代に逆行して価格据え置きで内容量を増量する商品もある。伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」は当初500mlだったものが現在は670mlになり、期間限定ではあるが東海漬物の「きゅうりのキューちゃん」は10g増量、ヤマキの「割烹白だし」は100ml増量、エースコックは麺量を10g増量した「スーパーカップMAX」を発売した。
  
 ただ、これらの増量商品には共通点があり、なんとすべてCMを務めているのが笑福亭鶴瓶なのである。
 
「鶴瓶を起用した商品は軒並み容量を増量しており、食品だけでなく鶴瓶をCMに起用した『ドリームジャンボ宝くじ』は前後賞が3億円から5億円に、『サマージャンボ宝くじ』は3億円から7億円に当選額が“増量”されているのです。これにネット上では、《鶴瓶はもはや現代の恵比寿様》《サンキュー鶴瓶、いや増量神》と崇める声も多いのです」(経済ジャーナリスト)

 偶然か、起用する側の意図があるのか定かではないが、何だかあの顔がありがたく見えてくる。

(小林洋三)

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