「笑福亭鶴瓶の写真を使った詐欺広告」が今度はYouTubeで拡散していた!

 落語家・笑福亭鶴瓶の写真を使った“ニセ広告”が拡散している。

 問題となっているのは、鶴瓶が「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した際、司会者の黒柳徹子に投資話をし、経済混乱を恐れた日本銀行から放送中止を求められたというストーリーの“詐欺広告”。今年10月頃からSNSで「読売新聞オンライン」を騙って拡散しており、鶴瓶自身も出演するラジオ番組「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(ニッポン放送)で、「ウソですよ?こんなもん。俺、そんなの知らん。仮想通貨なんて知らんやん」と否定し、注意を促している。

 ところがここに来て、その詐欺広告がYouTubeに大量に流れて込んでおり、さらに拡散し続けているというのだ。

 ニュースサイト記者が語る。

「当初は『読売新聞オンライン』のサイトを模して、フェイスブックに横行していた詐欺広告ですが、注意喚起のニュースが流れたことにより一時的に沈静化しました。ところが今度はYouTubeの広告に流れたため、若年層にも一気に広まっています。最近は鶴瓶以外に、経済アナリストの森永卓郎氏や荻原博子氏になりすまして、投資を薦める広告も出現しており、どちらもご本人が全面否定しています。少しでもおかしいと思ったら、リンク先は絶対に開かないようにしてください」

 こうした詐欺広告を出す悪質業者は、YouTubeやフェイスブックの広告審査システムをすり抜ける高度な技術を使っているといい、完全に対策するのは難しいとされる。11月には北海道北広島市に住む70代の男性が、交流サイト上の投資に関する広告をクリックし、投資グループのアシスタントを名乗る人物から嘘の投資話を持ちかけられ、200万円をだまし取られる事件が発生している。

 有名人が勧めていると思って、すぐに信じないことが大切だ。

(ケン高田)

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