「うわっ、パソコンが固まった!」上司の独り言から読み解く“かまって指数”

 必要以上に大きな声で繰り出されるオヤジ上司の「独り言サイン」。これを上手に拾うのも、ビジネスマンに必要なスキルだ。しかし、全てにいちいち反応していては仕事が進まないし、逆にスルーしなければ危険なケースもある。そこで、日々聴こえてくる代表的な独り言を取り上げ、その“かまって度”を数値化してみた。

●かまって指数100:「うわっ、パソコンが固まった!」

●かまって指数90:「この部屋、暑くないか?」

 上記2つは確実にリアクションを取るべき独り言。パソコンに詳しくない年配者は少なくないし、それでいて素直に“ヘルプ”が言えない人が多い。ここで、ササッと解決してあげると考課点もUPだ。また、部屋の暑さにもすぐに対応したい。こんなことでイライラされてはたまらない。

●かまって指数80:「膝の調子が悪いなぁ」

●かまって指数70:「腹減ったなぁ」

●かまって指数60:「今年の巨人は弱いなぁ」

●かまって指数50:「この書類、おもしょるい」

●かまって指数40:Yahoo!ニュースをみて「お、離婚したか」

●かまって指数30:「あ、忘れてた!」 

 このゾーンは、時と場合によってリアクションを取るべきかの見極めが大事。「腹減った」のサインには「自分もです。お昼どうですか?」が、上司の最も欲しい反応。ボソっと放つダジャレに過剰に反応すると、ウケたと勘違いされ、以後、しつこく繰り出してくる可能性があるので要注意だ。

●かまって指数20:「ったく、困っちゃうよな」

●かまって指数10:「若いヤツはいいよな」

●かまって指数0:「あれ、オレの携帯どこだ?」

 不貞腐れモードのときは、無視してOK。携帯もどうせすぐに見つかるはずだ。

 なかには自分の体調が悪いだけで、部下にキツく当たる人もいる。そんな理不尽な八つ当たりを避けるために上司の様子には日頃から目配せしておきたい。髪の手入れをする余裕があったかを分け目や寝癖などで確認したり、スーツがくたびれていないか、声質がいつもよりかすれていないかなどに注視して、適切な「気遣い」を見せることが大切だ。

 これらは本来、上司が部下をマネジメントするためのポイントだが、円滑な人間関係のためにも身に着けておきたい。

(西郡真美子)

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