千葉ロッテからポスティングシステムを使って米メジャーリーグ（MLB）のドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手が1月22日（日本時間23日）、ドジャースタジアムで入団会見を行った。
「最終候補に残った球団ではダルビッシュ有らが在籍するパドレスが最高額の1000万ドル（約15億円）を提示していました。現地ではドジャースが提示した650万ドル（約10億円）でも“高すぎるのでは”と驚きの声があります」（スポーツ紙記者）
20球団以上が獲得に乗り出したという報道もあったが、佐々木はドジャースを選んだ理由を「一番はフロントの安定感かなと思います」としている。ただ、それ以上に大谷翔平との“太い絆”が後押しとなったのは明らかだ。
「ドジャースは最終面談をピーター・グーバー共同オーナーの自宅に佐々木を招待する形で行った。寿司職人を呼んだパーティーだったそうですが、その席には大谷だけではなくフリーマンら主力選手もいたという。この場は、最終決断にかなり影響を与えたと思いますよ」（MLB担当記者）
ただ、ドジャースのフリードマン編成部長は「彼（佐々木）を開幕からスタートさせる」と、日本での開幕戦の登板も示唆しており、やはり不安は残る。
「まさにVIP待遇で歓迎されているわけですが、高校時代からの故障癖もあってロッテ在籍中は1年間ローテーションを守れたことが一度もない。いくらドジャースの先発陣が充実しているとはいえ、シーズンに入れば何が起こるか分からないのが野球。“10億投資”したドジャースが結果的に佐々木を酷使してしまう可能性は十分あります」（前出・MLB担当記者）
ドジャース佐々木朗希の厳しい1年が始まる。
（小田龍司）
