「大阪みやげ」の新定番に躍り出た みるく饅頭「月化粧」青木松風庵の企業努力

 大阪みやげの新定番として知られる、青木松風庵のみるく饅頭「月化粧」。関西では太平サブローのCMがおなじみだ。

「月化粧はミルクや練乳、国産バター、蜂蜜を使った和洋折衷の饅頭。とろけるような口どけとミルキーな優しい甘さで、日本茶だけでなくコーヒー・紅茶にも良く合うお菓子。2013年の第26回全国菓子大博覧会・広島では内閣総理大臣表彰を受け、2023年12月のジャパンフードセレクションでは、月化粧と伊右衛門月化粧(抹茶)が最高位のグランプリをW受賞しています」(情報誌ライター)

 そんな雪化粧は2010年の発売から累計販売数約1億4000万個。昨年度は約1800万個を販売し、売上は約28億円で3年前から1.5倍に伸びているという。

「今年2月にパッケージ素材を変更。空気中の酸素や湿気を通しにくく、遮光性が高いフィルムで劣化を防止する効果がアップ。さらに包装内に窒素を入れて酸化を防ぎ、発売当初は賞味期限が40日だったのが、22年のパッケージ変更で60日、今回で90日に伸びたのです。みやげ商品として重要な賞味期限が伸ばしていったことにより、売上もアップしたといいます」(同)

 大阪みやげといえば、551蓬莱の豚まん、りくろーおじさんのチーズケーキが最も有名だろうが、雪化粧もオススメの一品だ。

(鈴木十朗)

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