「税金をくすねるな」前田日明が能登災害で“新日本プロレス後輩”馳知事を痛烈批判の物議

 元プロレスラーで格闘技プロモーターの前田日明による、馳浩石川県知事に対する批判が物議を醸している。

 前田は10月1日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「【能登災害】県の対応に激怒 後輩でもある馳浩知事を断罪する」と題した動画を公開し、開口一番、「どうしようもないですね」と切り出すと、以下のように苛烈な言葉を繰り返したのだ。

「馳はなにやってんだよ、馳浩は。会見もしない、なんだそれ」

「3000万、4000万円もらって、のうのうと暮らして先生って呼ばれて。どこがおまえ、先生だ。国民の税金くすねる先生か。ふざけるのも大概にしろよ!」

 前田のフォロワーからは《よくぞ行ってくれた》と賛同の声が上がったが、一方で、被災地の石川県民と思われる視聴者からは《地震に豪雨と1年に2度も災害が続いてるんだから危機感0なわけないだろ》《倒壊したビルが何故放置されてるか調べて見たらいいと思います》など、馳知事を糾弾する前田に対し、怒る声も相次いでいる。

 前田と馳知事は新日本プロレスで先輩と後輩の関係。前田は2010年夏の参院選に民主党公認で出馬予定だったが、その後、公認が見送られた経緯もあり、もともと政治問題には一家言あるようだ。

 一方、馳知事には、不満を口にする有権者はいるものの、立て続けに起きた自然災害ということもあり、一定の理解を示す声も少なくない。9月21日の豪雨災害が発生して以降は、連日、県の災害対策本部につめ、10月5日にようやくではあるが、馳知事の要望に応える形で石破茂首相が激甚災害に指定することを表明した。

 とはいえ、それらが免罪符になるほど被災者の実害が軽くないのも事実。復旧、復興の最前線に立つ馳知事だこらこそ、先輩の声に真摯に耳を傾ける必要があるのかもしれない。

(ケン高田)

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