改善は困難?「Uber Eats」続出するクレームの共通原因とは

 10月5日、フリージャーナリストの石野純也氏が投稿した「Uber Eats頼んだら、配送30分ぐらい遅れたうえに、スープこぼされてグチャグチャになってたから受取拒否したら、マンション共有部分に投げ捨てられてた」とのツイートが2万件以上リツートされ拡散し、大きな話題となっている。
 
「石野氏は続けて『サポートに連絡したら、個人事業主だから関与できない、勝手に警察に連絡しろの一点張り。ありえない…』とつぶやいていますが、実はUberの利用規約を確認してみると、輸送した商品の品質については『ユーザーに輸送サービスを提供する輸送業者が責任を負います』としており、さらに『輸送業者の側の作為、行為、行動、言動、過失に関連または起因する損害に対して責任を負いません』と明記されているのです」(社会部記者)

 Uber Eatsに対してはこれまでも多くのトラブルが報告されており、口コミサイトなどには《時間通りに商品が届かず、家のドアを開けたら外に食べ物が放置されていた》《某ファーストフード店の輸送を頼んだら、セットのコーラが入ってなかった。サポートにも電話が繋がらない》《届いた麻婆豆腐の半分以上がこぼれていた。配達してくれた人に言ったら店の不手際と言うし、店に連絡したら配達員の不手際と言うし、もう利用しない》といった書き込みも見られる。
 
「トラブルが起きる原因には、Uberの利用規約にあるように、輸送商品への過失は輸送者である配達員が負わなければならないところにあります。場合によっては代金を配達員が負担するようなケースもあるようで、商品に八つ当たりをしたり、過失を認めなかったり、そのまま帰ってしまう配達員もいるといいます。また、配達員が配達中に起こった事故に対しても労災保険が認められないことから、ついに先日、労働組合が結成され、会社側に労働環境の改善を求めていくという。今後、商品に関するトラブルに関しても改善されればいいのですが…」(経済ジャーナリスト)

 ただ、Uber Eatsには現時点で強力なライバル会社がいないだけに、劇的に変わることは難しいのかもしれない。

(小林洋三)

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