フードデリバリー「Uber Eats」を展開するウーバーイーツジャパンは2月21日、ロボットを使った配達を開始すると発表した。まずは一部地域で運用をはじめるというが、いったいどんな配達になるのか。
「Uber Eatsがロボットによる宅配サービスを行うのは、米国に続いて日本が2国目となります。使用するロボットは米Cartken社製のもので、自律走行しながらカメラで周囲の人や物を検知して、衝突を避けながら進むそうです。同社は三菱電機と業務提携することでロボットを日本仕様に調整。道路交通法に定める『遠隔操作型小型車』として最高時速5.4キロで歩道などを走行するとしています」(フリーライター)
ちなみに、この「宅配ロボ」の内部には断熱性のある積載スペースが備わっていて、料理を冷ますことなく適切な温度に保つことができるという。物珍しさもあってか、宅配ロボの配達を歓迎する声も少なくないが、では、こうした宅配ロボが、人間の配達員の仕事を奪ってしまうことにはならないのか。
「今の時点でその心配は不要でしょう。そもそも、宅配ロボ1台を用意するのにはかなりのコストがかかりますし、時速5キロ程度では人間の早歩きくらいのスピードしか出ませんから、遠方に素早く届けるという点ではまだまだ人間にはかなわない。しかし、近年のAI技術は加速度的に進化していますから、10年と経たずに街中を宅配ロボが走り回っている可能性もないとはいえません」(ITジャーナリスト)
宅配ロボは3月中には東京都心で宅配を始めるという。街中を颯爽と「早歩き」する宅配ロボの勇姿を拝める日も近いようだ。