「チャイルドシートは150cm未満」JAFの推奨変更で気になる“小柄な大人”のシートベルトの着け方

 JAFは9月12日から、車内の子どもの安全をさらに高めるため、チャイルドシートの使用目安を身長「150cm未満」に変更した。これまでは「140cm未満」だった。

 道路交通法では6歳未満の子どもにチャイルドシートの使用が義務付けられている。さらに、6歳以上であっても子どもの体格によってはクルマのシートベルトが十分な効果を発揮できない場合があるため、チャイルドシートの利用が推奨されている。

 この際の体格の目安は身長150cm未満で、確認のポイントはシートベルトが首やお腹にかからないことだというが、ここで素朴な疑問として浮かぶのが身長150cm未満の小柄な大人はチャイルドシートを使用したほうがいいのかということだ。

「150cm未満の大人は対象外ということです。子どもと比べて体格・骨格がしっかりしているからというのが、その理由です」(生活情報誌ライター)

 そうなると、小柄な大人はシートベルトの着け方に注意しなければならないが…。

「浅く座り体を寝かせた状態でベルトを着けることは避けなければいけません。この着用法だと、ベルト部分が首元とおなかの上にあたり、事故の際、ケガをする恐れがあるからです。重要なのは姿勢で、深く座り姿勢をよくし、背中と座席がついた状態で腰骨あたりにシートベルトをとめるのが重要。後部座席よりも助手席のほうが、背もたれの角度や座席の高さを調整できるため、正しい姿勢をキープしやすいのもポイントです」(同)

 JAFの調査によると、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、およそ5分の1が依然としてチャイルドシートを使用していないという。子どもはチャイルドシートの使用、小柄な大人はシートベルトの着け方に気をつけたい。 

(鈴木十朗)

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