台風10号で再認識された「警視庁警備部災害対策課」公式Xの「優秀さ」

 近年まれに見る超大型の台風10号が日本列島を直撃する中、警視庁警備部災害対策課の公式Xアカウントがにわかに注目を集めている。

 同アカウントは2012年12月に開設され、フォロワーは110万人に上る。これまで災害時に役立つ情報や豆知識、ライフハックを発信し、多くの「いいね!」を集めてきた。台風10号が日本列島に迫る8月27日には、「風水害対策に関する以前のポストをご紹介します」と投稿、台風時に役立つ情報を公開して、大きな反響を呼んでいる。

 中でも注目を集めているのは駄菓子の「ラムネ」だ。災害対策課の「中の人」によると、「『ラムネ』に含まれているブドウ糖は、『脳がエネルギーとして利用できる物質で、人体にとっても重要な栄養素。』と厚生労働省のサイトにもありました。手軽に食べることができ子供も大好きなので、非常時のおやつの一つとして備えています」とのこと。実際このポストをきっかけに、スーパーにラムネを買いに走った人も多かったのではないだろうか。

「警視庁災害対策課は、警視庁の中でも地震や台風などの災害への備えと、発生時の対応を担う部署。国内外の災害に対してすばやく情報収集を行い、専門部隊を投入するなどして救助活動にあたります。Xの発信は課員が交代で担当しており、なるほど!とタメになる情報がてんこ盛り。日頃から目を通しておくと、いざというときに役立つでしょう」(防災ジャーナリスト)

 29日には、2017年8月にポストした台風対策に関する情報を再投稿。道路の側溝に落ち葉やゴミが溜まってしまうと、道路が冠水することがあるとして、自宅周辺の掃除が減災に繋がると訴えている。また「窓ガラスが割れ強風が吹き込むと、屋根が飛ばされる」とし、「雨戸は確実に閉め、雨戸がなければ、内側からテープなどでガラスを補強し、厚手のカーテンを閉めましょう」と呼びかけている。

 災害はいつどこで起こるかわからないが、あらかじめ発生や動きがある程度見通せる台風などの場合には、余裕があるうちに警視庁災害対策課のXを見直してみるといいだろう。

(ケン高田)

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