巨人・西舘勇陽「プロ初先発KO」後に阿部監督が「就任後初の取材拒否」をしたワケ

 巨人のドラ1ルーキー、西舘勇陽がプロ初先発で黒星を喫したのは、8月23日の対中日戦だった。2軍でしっかり調整してきたはずだったが、5回6安打4失点。宇佐見真吾に今季初アーチを含む4打点を食らった。

 2-8で敗れた阿部慎之助監督は囲み会見を拒否。これは就任113試合目で初めてのことだった。

「この日は阿部采配が完全に裏目に出ましたね。西舘を2軍から昇格させて先発に抜擢したわけですが、2軍降格前の中継ぎのときよりもレベルダウンしているように見えた。逆転優勝を目指す上では絶対に落とせない試合だっただけに、西舘の不甲斐なさが目立ちました」(巨人担当記者)

 西舘は、阿部監督にとって中大の後輩。それもあっての巨人入団だったとも言われる。

「原辰徳前監督体制が続いていれば、西武が1位で指名した国学院大の武内夏暉を1位指名する予定だった。原氏は今季の投手編成を見越して、ドラフトで即戦力の左投手を獲りたいと考えていましたからね。結局は原氏の退任が10月に決まり、阿部監督の元でドラ1が急きょ、西舘に変更されたんです」(夕刊紙記者)

 今回は先発抜擢に向け、1カ月以上も2軍で調整させる高待遇だったが、阿部監督にとってはまさかの誤算。監督就任後初の「取材拒否」は、むしろ後輩を可愛がり過ぎた自分に対する怒りだったのかもしれない。

(小田龍司)

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