「ピンクのとんかつ」問題が再燃している。
最近は特に高級とんかつ店で、赤みの残ったとんかつを提供する店が増えているが、肉の管理状態によってはお腹を壊すこともあり、SNS上で問題視する声が広がっている。
7月17日にはあるXユーザーが「シャトーブリアンとリブ」「うまいうまい」と断面がピンク色のとんかつの画像をアップ。しかし24日になって「この翌日から下痢と発熱でずっと死んでる赤い豚肉ダメ絶対!!!!」と悲鳴を上げている。
実際、豚肉の生食は食中毒の恐れがあるのもたしかだ。厚生労働省は豚肉の加熱方法について、「中心部を75度で1分以上加熱すること」としており、中心部の色が白っぽく変化することを目安としているのだが…。
「最近は『桜色に艶めく断面』などと、半生肉をウリにするとんかつ店が増えています。実際、そのような店の口コミ欄を見ると『ピンクのヒレに悶絶』などと、あたかも完全に火が入っていない方が美味しいと誤解を招くような記述も見られます。豚肉の生食は2015年に禁止されており、加熱不十分な状態で提供した場合は食品衛生法違反で2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる可能性もある。『レアとんかつ』などとあたかもツウ好みのような売り文句には、十分に注意した方がいいでしょう」(フードライター)
ピンク色のとんかつは一見新鮮で美味しそうに見えるが、体調を崩すリスクがあることを知っておくべきだろう。
(ケン高田)
*画像はイメージ