東大卒のAIエンジニアで起業家、SF作家…都知事選「超ダークホース」の仰天素顔!

 投票日まで残りわずかとなった東京都知事選。候補者の1人でつばさの党代表の黒川敦彦氏は、4月の衆議院東京15区補欠選挙での妨害行為で3度目の逮捕を受けて拘留中であり、NHKから国民を守る党は、選挙とは関係ない人物、内容のポスターを掲示するなど異例の選挙戦となっている。

 そんな今回の都知事選の候補者数は過去最多となる56人。だが、事実上は現職の小池百合子都知事に、蓮舫氏と前安芸高田市長の石丸伸二氏の三つ巴の争いと見られており、大半は泡沫候補と言われる状況だ。だが、その中にはネット上のみならず、有識者の間からも「とんでもなく優秀」と評される人物もいる。無所属で立候補している安野貴博氏である。

「安野氏は現役のAIエンジニアであり、その業界では世界的に有名な人物。東大在学中にはクラウドソーシングのレビューシステム、国会の議事録のデータ解析サービスなどを開発した実績があり、卒業後は世界5大コンサルティングファームの1つ、ボストンコンサルティンググループに就職。退社後はAI関連のスタートアップ企業を2社創業するなど33歳にして華々しい経歴の持ち主です」(大手紙政治記者)

 また、SF作家としての顔を持ち、19年にはデビュー作の「コンティニュアス・インテグレーション」で第6回星新一賞優秀賞を受賞している。

「驚いたのは、5月まで台湾のデジタル担当相を務めたオードリー・タン氏が、『彼の考えるデジタル民主主義がすごく好き』と語ったことです。都知事選の泡沫候補の1人に海外の閣僚経験者がこんな応援コメントを寄せるなど前代未聞です」(前出・記者)

 当選を争う「3強」ほどの票を集めるのは厳しいと見られてはいるが、IT業界やネット民からの支持はかなり高い。さらに選挙後に知事のブレーンとして「入閣」を期待する声も多い。

「天才プログラマーだったタン氏は、台湾史上最年少の35歳で大臣に就任し、台湾が進めるデジタル民主主義に大きく貢献した人物。安野氏は政治家としては未知数でも、その能力は本物と言え、都知事どころか総理大臣のブレーンにもなりうる逸材です」(前出・記者)

 ネット上では、《石丸氏と組んだら面白いことになりそう》といった声も多く寄せられている安野氏。彼の動向は選挙が終わってからも注目されそうだ。

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