石丸伸二氏がブチ上げた公約「都立高校の生徒会長に100万円の“ばらまき”」 財源はどうする?

 東京都知事選(7月7日投開票)に立候補した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が、都立高校の生徒会長に100万円を渡すことを新たな公約として発表した。6月25日配信の「スポニチアネックス」が報じた。

 記事によると、石丸氏は6月24日、東京・丸の内など7カ所で街頭演説を行ったが、その中で「都立高校の生徒会長に100万円の“ばらまき”を行う」と発表。「公約を考え、生徒に選んでもらう。この経験を高校時代からすることで、政治が始まるという意識改革をしたい。これが私の成長戦略」と意図を説明した。

 これに対しネット上では《これは面白い》《高校生のこの経験は金額以上の投資効果をもたらすと思う》と賛成意見がある一方、《高校生は100万円が支払われないとまともな企画・立案もできないとバカにされているのと同じ》《お金がつかないと政治に関心を持たなくなるということがミスリード》《あんたのポケットマネーから頼むよ》といった声も多かった。

 石丸氏は安芸高田市長時代にも高校へのばらまきを実施。2024年3月の安芸高田市の広報誌「広報あきたかた」には、市内の2つの高校の生徒会長にそれぞれ100万円を渡し、生徒会長の裁量で取り組む「生徒が決める100万円事業」が紹介されている。2校のうちの1つ、向原高校ではこの事業を活用し音楽イベントを開催。大盛況だったという。

「安芸高田市で成功例があったように、都立高校の生徒会長への100万円のばらまきも成果が期待できます。問題は財源です。都立高校は200校弱あり、各校に100万円を配るとなると約2億円が必要。血税から負担すれば都民の怒りは必至です。24年3月の『広報あきたかた』によると、『生徒が決める100万円事業』はYouTubeからの収入で実現したといいます。現在、石丸氏の公式YouTubeチャンネルは登録者数がどんどん増え、21万人を突破しています。当選すれば登録者数はさらに増えると見られ、2億円は難しいとしても、ある程度はYouTubeからの収入でカバーできるかもしれません」(スポーツ紙記者)

 当選したら、未来を担う高校生のためにも、ぜひ実現してもらいたい。

(石田英明)

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