子供のスマホ課金で消えた70万円、「未成年者取消権」で取り戻せる条件とは?

 6月25日、「Yahoo!リアルタイム検索」で「スマホ課金」が一時、1位にランクインした。あるXのユーザーの息子がスマートフォンのアプリ課金で70万円を超えたことをポスト。《恐ろしすぎるだろ!》《これは恐怖過ぎる》などと、あまりの金額の大きさにネット上は騒然となった。

 Xに投稿したのは、中学1年生の息子を持つ母親。息子のスマホにクレジットカードを登録しておらず、どのような方法で課金されたかは不明のままだという。いちばん困っているのは70万円が返ってこないことではなく、息子が事の重大さをわかっていないことだとも明かした。

 スマホのゲームアプリに大金を課金した芸能人も少なくない。“みちょぱ”ことモデルでタレントの池田美優は2020年6月放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)で、1カ月に10万円ほどスマホゲームに課金していることを告白。24年4月放送の「上田晋也のいる族!いらない族!」(フジテレビ系)では、歌手の「あの」が、オンラインゲームに50万円課金していることを明かした。

 池田もあのも自分の稼いだ金で課金しており、全く問題はない。問題となっているのは、子供が親に内緒で課金するケースだ。

「スマホ課金について未成年には『未成年者取消権』というものがあり、親の同意を得ずに課金した場合、契約を取り消すことができます。ただし、それには18歳未満であることや、親権者の同意を得ていなかった等の条件があり、子供が保護者のアカウントでログインしたスマホで課金した場合は、アカウントを持つ保護者が決済を行ったとみなされることもあります。子供が無断でスマホ課金をしたことがわかった時点で、最寄りの消費者センターなどへ相談するのが賢明でしょう。また、子供のスマホにはクレカを登録せず、親は自身のスマホを子供に触らせないようにするべきです」(週刊誌記者)

 それにしても、あのの50万円を超える70万円が消えたとなれば、あまりにも大きすぎる出費だ。

(石田英明)

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