「QRコード」などの二次元コードを悪用した詐欺が横行している。
二次元コードは店舗の支払い時に読み込ませることで簡単に支払いを済ませることができるため、その便利さから利用する人が増えている。ところがその利便性を悪用した新たな詐欺が相次いでいるのだ。
国民生活センターでは、消費者トラブルFAQとして「【ネット通販・届かない】口座振込で支払った後、在庫がないのでQRコード決済で返金すると言われた。本当か」という質問に対し、詐欺の可能性を指摘。「返金を受けるつもりが逆に送金させられてしまうという手口です。業者からQRコードが送られてきても、絶対に読み込まないようにしましょう」と注意喚起している。
では実際にどのような手口で詐欺が行われるのだろうか。詐欺問題に詳しいジャーナリストが解説する。
「『二次元コード』を利用した詐欺にはいくつかのパターンがあります。最近多いのはネットで買い物した際、業者から『在庫がないため、〇〇ペイで返金する。QRコードを送ってほしい』という申し出があり、LINEでやり取りするパターン。二次元コードを送ると、相手から『あなたのアカウントは制限されています』などといった通知が送られ、『解除するためにはパスコードが必要』と5~6桁の数字の入力を求められます。実はこの数字が相手への“送金額”なのです。例えば“123456”だったら、12万3456円を知らぬ間に相手に振り込んでしまうというわけ。『○○ペイで返金します』は詐欺を疑った方がいいでしょう」
最近はPayPayに代表される二次元コード払いをメインにしている人も多いが、支払う前に読み込んだページを必ず確認することが大切だ。
(ケン高田)