スマホでサイトを見ていて表示された「スタート」などのボタンをクリックすると、海外事業者とのサブスク契約となってしまう詐欺広告が増加しているそうだ。
国民生活センターが警鐘を鳴らしたもので、例えば、チケットを購入しようと販売サイトに行くと、下の方に「スタート」というボタンがあった。そのボタンをクリックしてクレジットカードなどの個人情報を入力。これでチケットを購入したと思ったら、なぜか海外のサブスクに申し込んでいたというケースがあるという。
実はその「スタート」ボタンは詐欺広告で、利用者は自分が申し込もうとしている国内事業者のサイトの表示と勘違いしてクリック。クレジットカード情報を入力することで、海外事業者との契約が成立した形になってしまったというわけだ。
もちろんチケット購入だけでなく、オンラインストレージサービス、映画館の会員登録など各種サイトに同様の詐欺広告は現れ、「スタート」以外にも「OK」「今すぐ視聴する」「ダウンロード」などのボタンが表示されるケースがあるようだ。
対策としてはどんなポイントがあるのだろうか。
「まずは“広告ではないか”と疑うこと。広告であれば『×』印があるはずですが、この『×』印がやたら小さいことが多いので要注意。さらに『スタート』等のボタンを押したあと、URLが元のサイトと同じかどうか確認すること。違っていれば別のサイトに誘導されたということになります。あとはクレジットカード請求をこまめにチェックすることも重要です」(IT系ライター)
「スタート」ボタンには要注意だ。
(鈴木十朗)