任期満了に伴う東京都知事選挙が6月20日に告示され、都内各所に設置された掲示板には、候補者たちのポスターが次々と貼られていった。過去最多の56人が立候補した今回の選挙では、かつてない異様な光景を目にすることとなった。写真を提供してくれた選挙ウォッチャーが語る。
「告示日の20日、蓮舫氏が最初に演説を行ったのが中野駅の北口でした。蓮舫氏が到着する前から多くの報道陣が集まっていましたが、そのそばにある区役所前の掲示板を見て驚きましたよ。中央に現職の小池百合子氏。その左側に前安芸高田市長の石丸伸二氏、蓮舫氏のポスターが…。異様だったのは、その小池氏をぐるりと包囲するように貼られた24枚のポスター。それぞれ異なる美女の顔写真とQRコードが印刷されていたのです」
実際に問題となっているポスターを見ると、美女の顔写真の上に《カワイイ私の政見放送を見てね》という文言が踊っている。実際にQRコードを読み取ると、女性のプロフィール画面へ誘導され、過去の投稿が閲覧できた。モコと名乗る女性の《沖縄楽しかった~》という投稿をクリックすると、V字ドレス姿でバストの渓谷をあらわにほほ笑む美女の写真が表示された。これらは「これやん」というSNSにアップされた投稿のようで、ページの下部には《スタンダードプラン月額料金500円》《激アツプラン月額料金2200円》と料金設定が記されていた。
「ポスターには《政見放送を見てね》とあったので、まさか有料SNSに誘導されるとは思いませんでした。免疫がない人は、艶っぽい写真に誘惑されて登録してしまうかもしれません。今回の都知事選では、『NHKから国民を守る党』に寄付した人間が、その見返りとして掲示板にポスターを貼っています。謎の美女ポスターも、その流れで貼られたものでしょう。しかし、別の場所では若い女性がマッパで開脚している写真や犬や猫など、前代未聞の選挙ポスターが掲示されています。特に女性のマッパのポスターに対しては、『子どもに見せられない』『通学路にあったら110番する』などといった意見があがっており、今後、大騒動に発展するかもしれません」(前出・選挙ウォッチャー)
都知事選のポスターをめぐっては、ポスターをはがしたり、落書きをしたことで、すでに2人が公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで逮捕されている。たとえ目障りでも、行動を起こせば警察沙汰になることを覚えておいてほしい。
(編集部)