イオングループ4000店舗で導入、電子レシートのメリットとは?

「イオン」「ダイエー」「まいばすけっと」などを展開するイオングループは、電子レシート機能を全国の4000店舗で6月21日から順次導入していくと発表した。国内大手スーパーで電子レシートが導入されるのは初めてというが、利用者にとってはどんなメリット・デメリットがあるのだろうか?

 電子レシート機能はグループ共通アプリ「iAEON」に追加され、グループ19社では21日から、まいばすけっとでは今夏から利用できるようになる。アプリ内で「レシートレス」を選択して登録しておき、買い物の支払い時に会員コードをスキャンすると紙のレシートと同じ表示の電子レシートが発行される仕組みで、10%の客が電子レシート機能を利用した場合、年間で役7.8万本の樹木を守ることができるとしている。

「環境に優しいというのはもちろんですが、利用者にはどんな良い面、または悪い面があるか気になるところだと思います。ただ、電子レシートを利用することのデメリットは購入した商品などの情報が流出したりする可能性があったり、アプリが利用できる端末を持っていないと使用できないといった点が挙げられますが、ほとんど気にするほどのことではないでしょう」(ITジャーナリスト)

 その一方で、電子レシートは利用者に多くのメリットをもたらしてくれるという。

「まず、紙のレシートがなくなるので財布にためてしまうこともなく、あとで家計簿をつける際にも保管場所を取らないというのは利点ですね。また、たとえばスーパーで買ってきた食材が傷んでいたとして、返品しようとしてもレシートを捨てていたということがありますが、電子レシートは紛失することがないので返品もスムーズに行えます。他にも、買い物に来たけど家に卵がまだあったかどうか分からなくなってしまった場合、過去の電子レシートを確認することで不要な買い物を防ぐこともできますし、一覧でレシートを確認することで自分の買い物の傾向なども確認できます」(同)

 今後、iAEONでは電子レシートの情報を活用した家計簿やレシピ、クーポンなどの機能を追加することも検討しているといい、「買い物はイオングループでまとめて…」という人も増えるかもしれない。

(小林洋三)

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