ヘンリー王子が「もしトラ」で米追放なら英移住熱望⇒メーガン妃は「絶対に戻らない!」不協和音

 いよいよ、11月の米大統領選挙まであと5カ月に迫まる中、現在、米国で暮らすヘンリー王子とメーガン妃夫妻の今後を巡り、英メディアによる報道合戦が続いている。

 ヘンリー王子は2018年にメーガン妃と結婚後、すったもんだの揚げ句、20年に英王室を離脱。ところが、昨年1月に出版した回顧録「SPARE」の中で過去の薬物使用を告白したことで、保守系シンクタンクから「王子のビザ申請に虚偽があったのか、あるいは政府が王子を特別扱いしたのではないか」との指摘を受け、裁判により書類開示を求められる騒動に発展していた。

「米国土安全保障省を相手に申請内容の公開を求める訴訟を起こしたのは保守系シンクタンクのヘリテージ財団で、訴訟は現在もバイデン政権のもとで進められています。王子の薬物使用が事実であれば虚偽の申告を行っていたことになり、ビザを取り消される可能性は十分ありうる。特にトランプ氏は、かねてからこの問題を取り上げ、バイデン政権は王子に対して寛容すぎる、何らかの優遇措置があったのではないか、と痛烈に批判。自身が大統領に返り咲いた場合はヘンリー王子を『守らない』と公言していますからね。つまり、『もしトラ』が実現した場合、王子がイギリスに強制送還される可能性は十分考えられるということです」(英王室ウォッチャー)

 そんな背景もあり、英エクスプレス紙などは、王子夫妻が、すでにトランプ氏再選に備え2人の子どもたちを連れて国外逃亡する「緊急時対応策」を練っていると報道。また、英ミラー紙は、やはり生まれ育った英国の愛着が捨てきれない王子は英国で永久的な拠点を持つことを検討しているようだ、と報じている。

「ミラーの取材に答えた王室専門家で作家のトム・クイン氏によれば、2人はウィンザー城の領地内にあるフロッグモアコテージを国王に返却後、イギリスに拠点を持っておらず、前回国王を見舞った際もホテルに滞在している。それでもトランプ氏によって米国を追い出されたあとは、英国で暮らしたいという意向を持っていると語っています。ただ、問題なのがメーガン妃で、彼女は『どんなことがあっても二度と英国に戻るつもりはない』と公言しているといわれますからね。5月のナイジェリア訪問の際も、経由地がロンドンだったにも拘らず、入国することなく空港内のラウンジでヘンリー王子と合流するなど、決意の固さを示した。いくらヘンリー王子がイギリスに永住したいと考えていても、そうすんなりいくかどうか…文字通り未知数と言えるでしょう」(同)

 前出・クイン氏によれば、王子はメーガン妃と結婚以降、オールド・イートン校や軍隊時代の友達らの大半と疎遠になり、その理由が「皆、メーガン妃のことが嫌いで、彼女と折り合いが悪いために王子に近寄らなくなった」と分析している。とはいえ、結婚から6年が経過した今、クイン氏いわく「ハネムーンの期間は終わりを告げ、王子はバラ色の眼鏡を通して過去を振り返っている」時期なのだとか。そうなると、今後の話し合いにいかんによっては、不協和音が広がる可能性もある。妥協した結婚生活を送り続けるのか、あるいは…。

(灯倫太郎)

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