中学受験大手4塾の一角とされる「四谷大塚」で、教え子の女児盗撮事件で逮捕された元講師に続いて、共謀していた同僚の元講師も逮捕された。2人は同じ教室に勤務して意気投合。ターゲットの女児を互いに名指しして犯行に及び、撮った動画を共有していたという。まさに「鬼畜の所業」である。
にもかかわらず、会社側の対応が“他人事”のようだとして疑問の声が上がっている。
「今回は、社員が顧客の個人情報に容易にアクセスできたことから、情報管理が不十分として、法人としての四谷大塚も書類送検されています。ところが四谷大塚のHPを見ると、2度目の逮捕について通常のお知らせかのようなリリースが10月3日付けで出されていて、その中身も、逮捕と送検の事実を書いて謝罪してはいますが、再発防止対策は前回出したものを判で押したように繰り返しているだけ。
四谷大塚は、東進ハイスクールを中心とした学習塾グループを形成している『ナガセ』が運営しています。そして子会社である四谷大塚の社長は、ナガセ本体の社長でもある永瀬昭幸氏が務めています。前回塾長として謝罪をした若林幸孝氏は、ナガセの上級執行役員なので、形としては社長ではなく担当部門トップが謝ったということになります。そして、永瀬昭幸社長の名前がどこにも出て来ないのは今回のリリースでも同じです」(社会部記者)
再発防止策についても、「ライブモニタリングシステム」なる“塾業界で先駆けとなる画期的システムを導入”とプチ自慢するなど、事件の重大さとはあまりに温度差のある説明がなされていた。グループ全体の企業風土が透けて見えるようで、危機意識にも疑問が残る。
「性加害でジャニーズが大騒動になっているおかげで助かっている感は否定できませんね。本来ならもっとマスコミの批判の集中砲火を浴びているはずですから、ジャニーズやビッグモーター同様、社外の調査委員会で徹底調査をするなどが本来のあり方でしょう」(同)
二度と被害者を出さないでほしいものだ。
(猫間滋)